張力維持のためにダイレクトドライブモータを採用することで省スペース化と高精度・安定制御を実現しました。
お悩み
チェーンを巻き取る時にたわまないようバックテンションをかける軸を検討していたが、スペースや精度の問題からシンプルな機構を希望されていた。
解決
バックテンション軸をDDモータに変更することで減速機等の中間機構が無くなり、省スペースかつ精度・制御性が向上。機構がシンプルに。
【課題】チェーン巻き取り機のバックテンション軸をシンプルな機構で省スペース化したい
自動車チェーン巻き取り機のバックテンション軸について、エンドユーザー様からお客様にご相談がありました。エンドユーザー様はACサーボモータと減速機での構築を検討されていましたが、ACサーボモータの場合、複数の中間機構が介在し装置が大きくなってしまう上に、バックラッシュも発生するなど作業効率的にあまり良くないことが予想されました。
【提案・解決】DDモータの導入で中間機構の無い省スペースでシンプルな装置に
一般的にダイレクトドライブモータは、高精度・高速割り出し用途に使われますが、張力を維持するようなトルク制御や速度制御も得意なモータです。また、中間機構が不要なため、精度・制御性が向上し、省スペース化を実現できます。次の理由から、お客様にはダイレクトドライブモータをご提案し、検討のうえ採用いただきました。
①全長の短縮が可能
減速機付きACサーボモータの場合、全長が仮に1m程度になるところ、ダイレクトドライブモータを採用することで約1/5に短縮でき、機械からの張出量を大幅に抑えることが可能です。
②減速機の課題の解消
減速機には油漏れ、ロストルク、バックラッシュ、角速度変動といった不確定要素が存在しますが、ダイレクトドライブモータを使用することでこれらの問題を解消できます。
初めてダイレクトドライブモータをご採用いただいたお客様でしたが、事前に入念な仕様打ち合せをすることによりノートラブルでご使用いただいております。

採用されたポイント
- 省スペース設計、高精度、制御性
- 種類豊富な標準モデルでスピーディな納品
- 安心のサポート体制
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