これまでメカカム式だった生産ラインを、ダイレクトドライブモータの採用により電子カム化。タクトアップと動作角度の自由度が上がり、生産性向上につながりました。
お悩み
これまでよりもタクトを上げ、生産効率を更に上げるためには従来の機構では限界がある。
解決
機構を直接回し、動作角度の可変が自由なDDモータの導入を提案。位置決め精度が向上し、治具も壊れにくくなり生産効率が大幅アップ。
【課題】少量多品種なワークへの柔軟な対応や、位置決め精度を上げて生産効率をアップしたい
モバイル機器を例にすると、機種ごとに部品が異なるため、現在のメカカム式生産ラインでは機構自体を変える必要があり、少量多品種のワークに対応することが大変でした。また、位置決め精度にバラつきがあり、はめ込む工程でワークが傷ついたり、治具の消耗による加工精度の低下や交換コスト等、非常に非効率であることから、もっと精度を高めて生産効率も良い装置にしたいとのお考えでした。
【提案・解決】角度可変や位置決め精度の高いDDモータを導入して、生産工程の全体的な効率をアップ
電子カム化では、制御で複数軸のサーボモータを同期・連動させます。更に動作タクトを上げるにはモータ側も高い応答性が求められます。当社のダイレクトドライブモータ採用により次のメリットがありました。
①動作角度を自由に可変でき、少量多品種のワークにも段取り替えの負担が軽減。
②位置決め精度・繰り返し精度が大幅に向上し、今まで発生していた治具の劣化が軽減。
③当社サーボドライバ VPHシリーズがお客様指定のモーションネットワークに接続可能。
④高応答タイプのτDISC HD-sシリーズを採用いただいた結果、生産タクトが向上。
これらにより課題解決に成功しました。設備の方式が大きく変わるので試作機導入までに時間はかかりましたが、現在では一部の量産ラインで採用され、次は別の工場でも導入のお話をいただいております。

採用されたポイント
- 高応答・高精度な位置決めと繰り返し再現性
- MECHATROLINKⅢでのモーションネットワーク制御
- お客様に寄り添うサポート対応
関連製品

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