航空機エンジンのブレード形状測定装置に円弧型リニアサーボモータ「τサーボコンパス」を導入。アメリカ製DDモータからの置き換えで、性能向上とメンテナンス性が改善されました。
お悩み
既存の航空機部品測定機に使用している海外製モータの国内現地法人が撤退したためメンテナンスに問題が生じていた。
解決
巨大な測定機のため、装置メーカーとのタイアップでτサーボコンパスを組み込んだ装置を製作。性能向上とサポート体制を改善。
【課題】航空機部品測定機に組み込まれた海外製モータのサポート体制が無くなる
航空機ジェットエンジンのブレード(羽根)の形状加工精度を測定する装置において、アメリカ製他社ダイレクトドライブモータとエアベアリングを装置に採用していましたが、このメーカーの国内現地法人が撤退。今後、サポート体制が無くなり、メンテナンスに対応してもらえなくなるため、国内のメーカーで、大きなサイズや荷重に耐えうる等、条件に合ったモータへの置き換えを考えられているところでした。お客様にとって、今後の主力製品となる可能性が高く、展示会に出品することも踏まえてのリニューアルでもありました。
【提案・解決】装置メーカーとのタイアップで、τサーボコンパスを導入した巨大な装置を開発設計
航空機部品の測定機ということでサイズの問題もあり、当社とお付き合いの長い装置メーカーとのタイアップ開発になりました。当社からは円弧型リニアサーボモータ「τサーボコンパス」を導入させていただきましたが、まず、装置のベース部分に組み込むため、モータは薄く大型のものであること。また、大きな荷重に耐えられるもの。さらに中空が大きく開いているため、中心部分に被検体などを配置できるという形状的な条件や、速度、回転数などのモータの特性がマッチしていたことが採用に至ったところです。当社のモータに換えたことでサポート体制も万全となっただけでなく、測定性能もアップ。お客様も安心して製品をユーザー様に提供できるようになりました。

採用されたポイント
- 国内メーカーならではの手厚いサポート体制
- 薄型で省スペースのモータ
- 大中空径の円弧型リニアサーボモータ
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τサーボコンパス